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福井県福井市高柳3丁目3507番地
酸蝕症(さんしょくしょう)とは、食べ物や飲み物に含まれる酸が原因で、歯が溶ける現象です。
歯周病のように、細菌が作り出す酸によって歯が溶けるわけではなく、普段日常で私たちがよく食べるものが原因で起こります。
口の中は通常pH6.5~7で、弱酸性から中性の状態です。
通常は、酸性の飲食物を摂取しても、唾液が口の中を酸性から中性に戻してくれています。
しかし、生活習慣によっては歯が溶けやすい状況になってしまうことがあります。
どのような食べ物・飲み物に酸が多く入っているのか??
スポーツドリンクお酢、炭酸飲料やかんきつ類がその代表です。
歯の表面の硬い部分は【エナメル質】といいます。
次の写真でいうと、歯の白い部分が、エナメル質です。
この患者さんは毎晩の習慣として、お酢を炭酸で割って飲んでいました。
その後すぐ就寝前の歯磨きをして→(酸で歯が弱くなっている時に、ゴシゴシ磨いてしまっていた・・・)
寝るというルーティーンだったそうです。→(歯ぎしりもある方なので、さらに歯が咬耗してしまった・・・)
その習慣を長年続けていた結果、いつの間にかこんなにエナメル質が溶けてしまいました。
歯の中心が黄色いのは、エナメル質が溶けて、中の象牙質がむき出しになってしまっているからです。
エナメル質が溶け始めるpHは5.5以下と言われていますが、
レモンのpHは2.2
コカ・コーラのpHは2.2
黒酢のpHは3.1
炭酸飲料のpHは3.6
ワインのpHは3.8
どうですか?
よく摂取するものはありませんか?
普段私たちが摂取する飲食物の中で、知らず知らずのうちに歯が溶けているかもしれませんん(:_;)
しかし、摂取の仕方やタイミング、歯みがきの時間や方法を工夫すれば酸蝕症は防ぐことができます(^^)/
気になった方は、ぜひ当院スタッフまでお声かけくださいね(*^^*)